CADTM声明〜ギリシャがIMFに支払うべきでない4つの理由

12月14日、CADTM(不当債務帳消し委員会)インターナショナルは、声明「ギリシャがIMFに支払うべきでない4つの理由」を明らかにしました。この声明は、ギリシャ政府が12月7日、2010年の緊急救済資金の返済として、IMFに2.99億ユーロ(約367億円)を支払ったことについて出されたものです。

英語原文はこちらから。

この声明の中で、CADTMは「返済すべき理由」として、IMFからの融資の中には、①不当な債務、②汚い債務、③違法な債務、④持続不可能な債務が含まれていることを挙げています。

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声明では4つの理由のそれぞれについて、その根拠を明らかにしています。

①、不当な債務〜返済された金額のうち、ギリシャ政府の予算に組み入れられたのは5%に過ぎず、残りの95%は海外の銀行、とりわけドイツ・フランスの銀行からの融資返済とギリシャの銀行の資本再構成に費やされたこと。つまり、この緊急救済融資は、ギリシャ民衆にとってはほとんど利益にならず、海外の銀行の利益になったこと。

②、汚い債務〜国際法上「汚い債務」とは、その債務が当該国の国民に何の利益ももたらさない、貸し手がその可能性を知っているという2つの条件を満たすこととされている。ギリシャへの融資がその定義に当てはまっていることをIMF自身が良く知っていたという証拠がある。

③、違法な債務〜融資と引き換えに押し付けられた政策がギリシャの主権を侵し、国際人権規約の多くの条項に違反していること。ギリシャ政府が2010年の融資条件に合意していないこと。

④、持続不可能な債務〜融資の条件として押し付けられた緊縮政策の結果、ギリシャ経済は破壊され、融資の返済のためにさらの巨額の融資を受けざるをえないという悪循環に陥っていること。

そして、この悪循環から脱するには、不当で・汚い・違法で・持続不可能な債務を無条件で帳消しにする以外にないことを明らかにしています。12月7日に返済した額は、2015年度にギリシャ政府が最貧困層40万の救済に支出した金額(それすらも債権者からは出しすぎと判定されたのですが)の2倍に当たります。この債務帳消しは、IMFですら必要と言っているにもかかわらず、EU財務相会議で実現することはなさそうです。したがって、CADTMは、不当で・汚い・違法で・持続不可能な債務の一方的な返済拒否宣言を支持すると言明しています。

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