「抵抗についての社会フォーラム」のレポート

"Global Square"というサイトに、今年1月にポルトアレグレで開かれた「抵抗についての社会フォーラム」および世界社会フォーラム(WSF)国際評議会の報告がアップされています。アップされたのは今年の4月頃のようですが、私たちが気付いたのが最近になってのことで、やや以前のことになりますが、今後のWSFのあり方を考える上で、ヒントになると思うので、そのレポートの要旨を以下に掲載します(文責はATTAC関西)。まず、前半として、「抵抗についての社会フォーラム」のレポートです。

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2017年1月17日-21日に、「抵抗についての社会フォーラム」(ブラジルの社会運動が組織)が開催され、それに合わせて20日-21日に世界社会フォーラム国際評議会がブラジル・ポルトアレグレで開催された。

(1)抵抗についての社会フォーラム
テーマ別社会フォーラムのポルトアレグレ版で、ダボスでの世界経済フォーラムに対応して開催。ここでは、ラテナメリカにおける政治的サイクルの終焉ともいえるブラジルの状況、およびアメリカにおけるトランプ大統領の当選を受けて、世界社会フォーラムを世界抵抗フォーラムとして再定義するという対案が提案された。

フォーラムのハイライトはブラジルの諸論点についての会合で、現存する多くのブラジルの抵抗運動・社会運動を一つにまとめる提案がなされた。ここで討論された論点は、右からの攻撃とそれへの対応方法、地方選挙での顕著な敗北、こうした状況に対する労働党と運動の責任、「ルーリズム」の進化、来るべき大統領選挙に関する位置などである。

フォーラムを通じて500〜700人が参加。オリビオ・デュトラ(前リオグランデ州知事)の演説会には1,500人が参加。フォーラムに参加した活動家の中心的関心は、ラテンアメリカにおける左派政権に対する最近の出来事の影響、この文脈での社会運動の状況だった。

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1.17「ラテンアメリカはどこに行く?」セミナー
2016.8WSFモントリオール、2016.9ブエノスアイレスCLACSOにおけるセミナーを引き継いで開催。発言者:アレジャンドロ・バンダナ(ニカラグア)、エドガルド・ランダー(ベネズエラ)、マリサ・クレイブ(ペルー)、パブロ・ソロン(ボリビア)、サイダ・ベント(ブラジル)、リリアン・セリベルティ(ウルグアイ)、クシメナ・モントーヤ(チリ)、ホセ・セオアネ(アルゼンチン)
討論は「ブラジルのような社会的・経済的コースや政治的実践から独立するのに必要な決裂の度合い」「ほとんどのラテンアメリカ諸国で行われている“資源略奪主義”に対するオルタナティブな政策」の二点に集中した。

国際情勢の突然の変化、社会運動によって強調されている新たな問題の発展、左翼にとっての新たな政治的経験の出現が多くのプロジェクトを作りだしたが、その中には、「制度的オルタナティブ」プロジェクト(コーディネーター:Focus on the Global South, ATTAC France, the Solon Foundation)、「New Politics」プロジェクト(コーディネーター:TNI)などがある。

これらのプロジェクトのメンバーやポルトアレグレに集まったネットワークは、2017年の行動計画を策定した。
*2017.3末、「New Politics」プロジェクトはAIDCとともに、南アフリカ・ケープタウンで大きな会合を開く。
*2017春、Focus on the Global Southは、バンコクでアジアの活動家の会議を開く。これは「制度的オルタナティブ」プロジェクトの一部。
*2017.6、ラテンアメリカの活動家はポルトアレグレや先行するセミナーを受けて、トランプ当選後のラテンアメリカ情勢について、セミナーを開く。
*2017.8末、ATTACヨーロッパおよび社会運動が組織する会合をフランス・トゥールーズで開催する。1,500人規模。ポルトアレグレに出席していた全てのプロジェクトによって支援されたイニシアチブとして。
*2017.11.6-17、COP23がボンで開かれるのに合わせて、ドイツとヨーロッパの気候活動家は、化石燃料に反対し、「公平な変化」を求める行動を準備している。
*2017.12.11-14、ブエノスアイレスで開催される閣僚会議の際に、自由貿易協定に反対する抗議行動だけでなく、世界情勢の評価・必要な戦略議論をおこなう。

「保守主義、人種嫌悪、不寛容に反対するセミナー」
いくつかのWSF創設時の組織によって提案されたセミナーで約20人が参加。
地域レポート:ミーナ・メノン(アジア、結局参加できなかった)、ピエール・ビューデット(北アメリカ)、クリトファー・アギトン(ヨーロッパ)、パブロ・ソロン(ラテンアメリカ)、マジブコ・ジャラ(南アフリカ)、ハモウダ・ソウビ(マグレブ・Machrek)
まとめ:ダニエル・チャベス(アルゼンチン)、ジェネビーブ・アザム(フランス)
トランプの当選、EU離脱、ラテンアメリカ左翼の失敗などについて議論された。

なお、このフォーラムの詳細な報告はこちらから見ることができます(英文)
https://medium.com/@padbrazil/pad-at-the-social-forum-of-resistance-38a2717f6446

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