WSF国際評議会レポート

前回に続いて、今年1月に開かれた世界社会フォーラム(WSF)国際評議会についてのレポートです。

WSF国際評議会には、ブラジルの活動家を含めて80人、約20ヶ国から評議会メンバーである約45組織が参加した。ほぼ平均的な参加率だったが、アフリカからは南アフリカの3人のみで、アジアからの参加は皆無だった。その理由は、根本的な連帯の欠如(アジア・アフリカからの要請に応えることができていない)、部分的にはビザ発給の遅れ(特にインド)にある。評議会での議論は、モントリオールのときよりもおとなしいものだった。何回か緊張した場面もあったが、その数は多くなかった。

国際評議会に提出されたレポートは、モントリオールの際に決められた委員会によって準備された国際情勢、論点別会議(a meeting of causes)、通信、書記局、組織についてだった。

*移民・難民問題〜パウロ・イレス(「シン・フロンテイラス」リーダー、「移民問題世界社会フォーラム」コーディネーター、「移民問題世界社会フォーラム」は最近では2016.7.7-10にサンパウロで開催)。
内容は、移民・難民問題の状況、移民に対する人種嫌悪の暴力やレイシストによる攻撃、とりわけトランプ大統領による攻撃、さまざまな抵抗と支援の動きについてだった。次回「移民問題世界社会フォーラム」は2018年5月にメキシコで開催予定。「移民問題世界社会フォーラム」は、WSFと国際評議会の強化の展望を切り開くもの。テーマ別フォーラムを評議会の反応とWSFプロセスを助長するよう呼びかけ、現にテーマ別の各地域・各国フォーラムを主導している運動を含めて評議会を拡充する提案。

*国際情勢に関する委員会報告〜ピエール・ビューデット
約50人の評議会メンバーの協力を得て、75ページにわたる報告を準備。評議会では7ページの要約をもとに討論。4つの柱:グローバリゼーション2.0、衝突、挑戦、WSFの将来。

*論点別会議に関する委員会報告〜マイケル・ランバート
この問題の妥当性はポルトアレグレでの「抵抗に関する社会フォーラム」によって強調された。この提案は好意的に受けとめられ、広範囲にわたる討論への道を開いた。
第1のアプローチ:各フォーラムにおける組織の重要性と妥当性を表現したいと考える運動に対して、場所と可視性を与えるために社会運動総会の経験にもとづいて、論点別会議を組織することを目標とするもの。
第2のアプローチ:論点と運動の間の結びつきを検討するもの。その場合、論点の区分けと整理が必要で、これらの論点にさまざまな形態でかかわっている運動を特定する必要がある。
今後、委員会がさらに検討を重ねて、アウトラインを提示するだろう。

*自由なメディア世界フォーラムに関するレポート〜リタ・フレイラ
このレポートでは、支配的メディアの展開、および人種嫌悪やレイシズムへと向かうイデオロギー的傾向におけるメディアの役割、自由メディアの展開、進行中の挑戦、WSFのコミュニケーションの歴史について分析された。WSFのためのコミュニケーション戦略を定めるセミナーの組織化の提案がおこなわれた。

*WSFの構造と書記局に関するレポート
書記局をマグレブ、より具体的に言うと、FTDESの支援のもとにモロッコのFMASにおくことを確認。書記局は優先的に、サイト・運営リスト・ニュースレター・国際評議会/委員会/ワークショップ会議の招集とレポート準備をおこなう。書記局のためのファンド、国際評議会メンバーが協力して連帯ファンドの可能性が考慮された。

*2018年の新たな世界社会フォーラム開催の可能性に関するレポート
2019年に地域フォーラムから成り立つ多極的なWSFという提案は、ほとんど議論されなかった。国際評議会は、サルバドールとバヒア州の運動や団体から出された2018年3月にサルバドールでのWSF開催という提案を承認した。国際評議会は原則としてその提案を受け入れたが、これらの運動に対して、バヒア州政府とともに財政的実現可能性、およびブラジルのすべての運動体とともに政治的実現可能性を証明した後で彼らの申請を確定することを要請した。

*今後の日程について
次回の国際評議会は2017年中に開催。3つの可能性:8月か9月にメキシコ、8月に南アフリカ、サルバドールWSFが確定すればサルバドールで。

国際評議会は以下の国際的動員の日程について確認した。
−12.11-14 WTO会合(ブエノスアイレス)
−11.7.17 COP23(ボン)
−7.7-8 G20会合(ハンブルグ)
−10.23-24 多国籍企業に関する国連条約
−8.17-24 南アフリカ常設民衆法廷第2セッション(マリカナ)
−5  移民に関する世界社会フォーラム(メキシコ)

国際情勢に関する声明
特定の運動体から提出され、参加者の多くが署名した。

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