CADTM南アジア・ワークショップ開かれる

4月6日から8日まで、スリランカのコロンボで、CADTM(不当債務帳消し委員会)の南アジア・ワークショップが開かれ、日本からもATTAC関西の会員が参加しました。以下、ワークショップの簡単なレポートです。詳細な内容紹介は、後日に順次アップする予定です。

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ワークショップの参加者は、スリランカ以外からネパール、バングラデシュ、インド、パキスタン、日本、CADTM書記局から、地元スリランカの参加者と合わせて約40人でした。うち女性は15人くらいです。旧知のメンバーも10人ほどいたので、再会を喜びあいました。

9時から(と言っても9時半過ぎになるのですが)13時半、ランチタイムをはさんで14時半から18時というスケジュールで、午前・午後それぞれ30分ずつのティータイムがあり、別室に用意されたミルクティーに砂糖をたっぷり入れ、お菓子をつまみながらリラックスしていました。

セッションは7つに分かれていました。「国際的金融機関と債務」「中国による債務と投資」「企業債務とその政治・経済的影響」「マイクロクレジット、女性・家計の債務」「農民債務、農民の自殺、農業危機」「multilateral:New and Old」、「債務監査:不当な債務に対するキャンペーン」の7つです。日本からのレポートとして、「国際的金融機関と債務」のところで「核債務」について、そして「マイクロクレジット、女性・家計の債務」のセッションで「日本における学生ローン」について、それぞれプレゼンを行いました。学生ローンについては関心が高く、いろいろな質問が出されました。スリランカでも、次第にこの問題が現実化しようとしているという話も聞きました。

スリランカの参加者の関心の多くは、マイクロクレジット問題と中国からの債務・投資問題でした。スリランカでは、マイクロクレジットの被害が北部・東部地域で深刻になっています。スリランカ全体では、1990年代からマイクロクレジットが農村地域に浸透していましたが、それが単なる農民による借金へと転化するのにゆっくりしたプロセスを経ていました。しかし、タミル人による独立国家をめざして武装闘争を展開していたLTTE(イーラム・タミル解放の虎)支配下の北部・東部地域では、マイクロクレジットが浸透していませんでした。それが、一挙に問題となったのは、2009年に戦争が終結して以降、銀行や金融機関が大挙して未開拓の地域へと押し寄せたこと、政府による復興政策が不十分で、家を再建する金は給付しても、仕事を保障できなかったため、生活費をマイクロクレジットに頼るようになったこと、そのプロセスが急激に訪れたことなどが理由として挙げられていました。

中国からの債務・投資問題は、インド以外の国では、大きな課題になっているようです。ネパールでは、それにインドからの債務・投資もあり、問題が複雑化しているといいます。スリランカでは、前政権のもとで、中国からの支援・投資をバックにLTTEを壊滅させたこともあり、港湾開発を中国が行なう代わりに、99年間の{租借」を受け入れたりしていました。

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