【COP24】COP24が閉会〜削減目標の上積みなど先送り

ポーランドのカトヴィツェで開かれていたCOP24は、会期を1日延長して、15日にようやくパリ協定の実施ルールを決め、閉会しました。しかし、なんとか合意に至ったものの、内容的には全く不十分なものに終わったことは、マスメディアの報道からも明らかです。

たとりわけ重要だった温室効果ガス削減目標の大幅な引き上げについては、国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の特別報告書について、この報告書を「歓迎する(welcome)」との文言はアメリカ、サウジアラビア、ロシア、クウェートの強硬な反対で削除され、COP24の決定文書では、報告書への取り組みに対する謝意を示し、適時の公表を歓迎し、当事者に報告書の情報を参照するよう呼びかけるにとどまっています。決定文書の草案段階では、気温上昇を1.5℃未満に抑えるには2030年までに世界の温室効果ガス排出量を半減させる必要があるという特別報告書の内容についても言及されていましたが、決定文書ではそれも削除されてました。「タラノア対話」についても、タラノア対話の成果を各国で検討するよう要請する、という程度の表現で、温室効果ガス削減目標の大幅な引き上げの道筋は不明確なままです。

こうした背景には、石油メジャーなどがアメリカや産油国政府を突き上げて、交渉での合意を弱めようと画策してきたことがあると思われます。

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閉会を前に14日、交渉に参加している環境NGOらは集会を開き、合意内容の骨抜きに抗議しました。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3549770.html

日本の環境NGOもそれぞれ声明を出して、温室効果ガス削減目標の大幅な引き上げと日本におけるとりくみを訴えています。

地球環境市民会議(CASA)声明
https://www.bnet.jp/casa/2/018/1215.1.pdf?V1812161308

地球環境市民会議(CASA)「カトヴィツェ通信5」
https://www.bnet.jp/casa/2/018/1215.pdf?V1812161309

気候ネットワーク「【プレスリリース】COP24閉幕 パリ協定の運用ルールを採択~脱炭素に向け、目標の引き上げと政策転換・実行を~」
https://www.kikonet.org/info/press-release/2018-12-15/cop24-statement

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