入管当局への申し入れ行動の報告

ATTAC会員の喜多幡さんから、昨日の入管当局への申し入れ行動の報告をいただきましたので、掲載します。

昨日(7月22日)、G20大阪NO! アクション・ウィーク実行委員会のメンバー十数人で、咲洲の大阪出入国在留管理局に対する抗議・申入れ行動を行いました。

事前に「2019年6月26日、関西国際空港におけるG20反対デモ参加を理由にした入国拒否と空港での非人道的拘束に関する抗議と調査・謝罪・再発防止措置を求める申入書」(別掲)を送付し、7月末日までに回答するよう求めていました。

同管理局の庁舎前に集合し、約束の2時に同管理局の総務課渉外責任者ほか2人が姿を現しました。全員で庁舎内で話をしたいと申し入れましたが、「3人までしか入れないことになっている」と言い、問答無用の姿勢だったため、庁舎前で話すことにしました。実際にはかなり人通りもあるので、そのほうがよかったと思います。

まず申入書を読み上げ、現時点で回答できることや申入書の内容に間違いがあればその指摘を求めましたが、「このような個別の問題については、個人情報に関わる問題なので、一切回答しないことになっている」という回答でした。

結局、1時間にわたって話し合いましたが、「一切回答しない」の一点張りでした。

こちらの側は、個別の問題や個人情報に関わる問題ではなく、人権に関わる問題、入管行政のあり方の問題について申し入れをしていることを繰り返し説明しましたが、一般的な問題については「仮定の問題には答えられない」、行政に関わる問題については「庁内の業務については答えない」・・・まったく誠意が感じられませんでした。

やり取りの中で気になった点を、私の記憶に基づいて、順不同で報告します。

1)申し入れの内容について、当日の空港での担当官に伝えたかどうかという質問には、「伝えた」という回答でしたが、どう伝えたのか、それに対する当該担当官の反応(事実関係についての認識など)はという質問については「答えられない」とのことでした。「公務員の公務の内容についての質問なのに、なぜ答えないのか」という質問にも「答えられません」。人権問題であるという認識がないだけでなく、人権問題についての申入れであることも認識していないということがよくわかりました。

2)どなたかが「あなたは(公務員として)誰のために仕事をしているのか」と尋ねた時、この時だけ誇らしげに、「国民のためです」と答えました。驚きました。入管業務の多くの部分は外国人を相手にしているはずですが、その人たちのための仕事でもあるということを、単なる建前としてでも言えないのです! 外国人の人権に対する配慮がないのも、こういう歪んだ意識だからだと改めて認識しました。管理者がこれなら現場職員に人権意識がないのもあたりまえです。

政府や大阪府・市が外国人観光客の増加を宣伝し、万博に向けてそれを最大の目玉にしようとしているのに、入管の責任者がこんな意識で大丈夫かと本気で心配になってきました。

3)「デモ参加を理由について入国を拒否することはあるのか?」(個別のことには答えられないということだったので、一般論として質問しました)には、「場合によってはありうる」、「すべての観光客にデモに参加するかどうか質問するのか?」という質問には「一般的には答えられない」、「その基準やルールは」という質問には「部内のことなので答える必要はない」・・・。あまりにひどいので、つい「・・・お前は!」と言ってしまった時には「お前という言い方はやめてください」と。私もその点については謝罪し、この担当官が初めて自分の気持ちを表現したことに少し安堵しましたが、彼が自分の言葉で話したのはこの時だけでした。

結論:入管行政は闇の中で、「説明責任」さえ問われないままになっている。それがあたり前のように受け入れられている状態を放置できない。徒労かも知れないが、しつこく追及し、社会問題化していくことなしには変わらない。今回の問題についてはメディアにも働きかけて多くの人に知らせていきたい。

平日午後にもかかわらず参加していただいたみなさん、ありがとうございました。

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