IPCC海洋・雪氷圏特別報告書が公表される

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)第51回総会がモナコで開催され、海洋・雪氷圏特別報告書が公表・承認されました。この特別報告書は、温暖化による海洋への影響、極地・高山地域における氷への影響に焦点を当てたものです。温室効果ガスの削減が進まなければ、海面上昇が加速度的に進み、多くの人々の生活に甚大な影響を与えるという内容になっています。

IPCC海洋・雪氷圏特別報告書の政策決定者向け要約(SPM)の日本語仮訳は、環境省のサイトから読むことができます。
https://www.env.go.jp/press/files/jp/112419.pdf

SPMおよび報告書本編の構成は以下のようになっています。(環境省HPによる)

【SPM】
はじめに
セクションA: 観測された変化及び影響
セクションB: 予測される変化及びリスク
セクションC: 海洋及び雪氷圏の変化に対する対応の実施
【報告書本編】
第1章:報告書の構成と背景
第2章:高山地域
第3章:極域
第4章:海面水位上昇並びに低海抜の島嶼、沿岸域及びコミュニティへの影響
第5章:海洋、海洋生態系及び依存するコミュニティの変化
第6章:極端現象、急激な変化及びリスク管理

毎日新聞の報道によれば、

*温室効果ガスの削減が進まず、今世紀末に世界の平均気温が産業革命以前より最大5.4℃上昇した場合、世界平均の海面水位は1980〜2005年の平均に比べ、61cm〜1.1m(中央値は84cm)上昇すると予測

*2006〜16年の間に、グリーンランドの氷床は年2,780億トン、南極の氷床は年1,550億トン、他地域の氷河も年2,200億トンのペースで減少。世界の氷河は今世紀末で47%減少と予測

*気温上昇を2℃に抑える対策を取っても、低地にある大都市や島国では、100年に1回程度の頻度だった高潮が、2050年には毎年のように起こると指摘

*水温上昇などによる海洋生物への悪影響で、今世紀末には漁獲可能な資源量は20.5%〜24.1%減少する可能性

などが指摘されているとのことです。

この記事へのコメント