コロナウイルス危機に関するATTACドイツの声明

3月18日付のコロナウイルス危機についてのATTACドイツの声明を紹介します。訳文の文責は、ATTAC関西にあります。

なお原文は、以下のATTACドイツのサイトで見ることができます。
https://www.attac.de/startseite/teaser-detailansicht/news/corona-aufbau-eines-gemeinwohlorientierten-gesundheitssystems-angehen/?no_cache=1&cHash=31f8055a91210bd5737e5ca5a64663df

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新型コロナウイルス:公衆衛生システムの発展にとりくむべき
ATTACドイツ全国調整グループ

危機は、利益優先のグローバル経済の構造上の欠陥を明らかにしている。

ATTACは、コロナウイルス危機を通じて、経済の社会的・エコロジー的変革の推進と公衆衛生システムの構築を提唱する。

ATTAC全国調整グループのマリア・ワールは、「この危機は、優先順位を元に戻し、人々の治療を第一にする機会でなくてはならない。人々を助けることが医療制度の目的であり、民間病院を経営する企業の利益を上げることではない」「コロナウイルスのパンデミックは、利益を基礎におかないで運営される基礎的社会機構である公共部門がいかに緊急に必要とされているかを示している」と述べている。

ATTACの考えでは、コロナウイルスのパンデミックは、利益優先のグローバル経済の構造上の欠陥を明らかにしているのだ。つまり、おそらくより大きな利益のために何もかもを規制する市場は失敗しているのである。成長と利益を追求する民間部門重視の政策や輸出主導型の経済・貿易政策は、最近の危機に直面して、ドミノ効果を伴いながら崩壊の危機にある。突然、国家と政治は、重要な社会システムを機能させ続けなければならなくなっている。

ATTAC調整グループで活動しているトーマス・エバーハルト=ケースターは、次のように述べている。「われわれはいまや、経済・金融システムの根本的変革を促すような、そして搾取にもとづく経済システムを人為的に生かし続けるのではなく、人間と自然を基礎とした経済システムをめざすような投資プログラムを必要としている」。

いま必要とされる救援活動は、低所得者・中所得者を犠牲とするものであってはならないとATTACは要求する。むしろ、救援活動の費用は、増大する所得と富の格差から近年利益を得てきた人々によって負担されるべきである。

ATTACは具体的に以下のことを要求する。

*緊急対応のための政府による公衆衛生設備への数十億ドルの直接投資。
*社会の社会的・エコロジー的変革のための投資プログラム。とりわけ緊急に、国民皆保険制度に適合した医療センターを発展させるための投資プログラム。
*育児のための失業や労働時間削減にともなう労働者の賃金保障。
*配送や営業の困難に苦しんでいる自営業者や中小企業向けのつなぎ融資。
*一時的な負債の増加に対して、信用供与による融資をおこない、効果的な資産課税、公平な法人税、脱税・租税回避の防止を通じて相殺すること。

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