世界300名以上の議員が貧困国の債務帳消しを要請

5月13日、バーニー・サンダースをはじめとする世界300名以上の議員が、IDA(国際開発協会ー貧国国が加盟)の国際金融機関への債務を帳消しするよう要求する書簡を提出しました。以下は、Common Dreamsというオンライン紙の記事の翻訳です。翻訳されたのは、アイルランド在住のATTAC会員、大倉純子さんです。日本の議員は誰も署名していません。
https://www.commondreams.org/news/2020/05/13/led-sanders-and-omar-300-global-lawmakers-call-imf-world-bank-cancel-all-debt-poor

CADTMサイトにも報告が出ています。
https://www.cadtm.org/Along-with-Bernie-Sanders-and-Alessandra-Ocasio-Cortez-300-parliamentarians

コロナ危機のさなか、サンダース、オマル始め世界300人以上の議員がIMFと世界銀行に貧困国の全債務帳消しを要求

2020年5月13日 Common Dreams紙(オンライン)

本日(5月13日)、バーニー・サンダース上院議員とイルハン・オマル下院議員の提唱の元、様々な国の300名以上の議員たちが、貧困国が負う債務の全面的帳消しを、主要国首脳並びに国際通貨基金や世界銀行などの国際金融機関に要求した。この債務は、コロナ危機と闘い、経済的窮状を克服しようとする貧国の足かせとなっている。

「これは我々の世代がいまだかつて経験したことのない、世界経済そして人々の健康の危機なのです。」と、声明文の中でミネソタ州選出民主党議員のオマルは述べる。「私たちはこの機を逃さず、この危機と闘う経済的ゆとりのない国々の債務を帳消しすることで、国際社会としてこれらの国々を救済するべきです。IMFへの最大の出資国、並びに世界銀行設立の主導者として、合衆国はこの努力のかじ取りをするべきです。」

バーモント州選出上院議員であるサンダースは、徹底した救済策を取らなければ、貧しい国々は「国民の健康と安全を守るために使うべき資金を、持続不能な債務返済に回さなければ」ならなくなる、と警鐘を鳴らす。

「これらの国々が、食料、医薬品、防護服、医療機器を買うのに必要な資金を奪われてしまうのを見過ごすわけにはいかない。我々国際的議員ネットワークの提案は決してラディカルなものではない。これは、何億もの人々を脅かす貧困、飢餓、病気の激増を防ぐために国際金融機関が最低限するべきことなのだ。」
議員たちの書簡は、本日(5月13日)世銀総裁デイビッド・マルパス、IMF専務理事クリスタリナ・ゲオルギエヴァ、並びに米国大統領ドナルド・トランプ、英国首相ボリス・ジョンソン、カナダ首相ジャスティン・トルドーを含む主要国の首脳たちに送られた。

書簡は、70か国以上に上る国際開発協会(IDA)加盟国の債務の、単なる支払い停止や支払い延期ではない完全な帳消し、加えて、さらなる財政支援を行うことを要求する。スペイン、メキシコ、ブラジル、ペルー、フランス、イタリア、アルゼンチンを含む20か国以上の議員数百人が賛同者に名を連ねている。

主な内容は以下の通り:
「この前例のないパンデミックが続く間、全IDA諸国が国際金融機関に対して負う債務の帳消しに賛同するよう、我々はすべてのG20首脳に呼び掛ける。十分な公衆衛生的対策を取る資金やゆとりのない脆弱なコミュニティは、コロナバイルスによる影響をそれだけ甚大に受けることになる。」

ワシントンポスト紙のイシャーン・タルールが書いているように、コロナ危機は「世界的な格差の深刻さを改めて見せつけた。パンデミックの前でさえ、64もの国々が、自国民の健康のために使う以上の予算を、富裕国やIMFのような国際金融機関、そして民間の債権者への債務返済に充てていた。」

サンダースは本日、Covid-19パンデミックは「我々が国際社会として行動しなければならないこと、この危機において我々は本当の意味で一つであることを示した。これはつまり、われわれは自分たちの中でもっとも弱い者たちを守らなくてはならないということだ」と述べた。

この記事へのコメント