「分裂するアメリカ、つながる抵抗~大統領選挙後のニューヨークからの報告」〜グローバル・ジャスティス研究会11月企画

11月の企画「分裂するアメリカ、つながる抵抗 ~ 大統領選挙後のニューヨークからの報告」のお知らせです。

2016年に当研究会でトランプ勝利の背景について講演をしていただいたフィリピン下院議員のウォルデン・ベローさんは、今回の大統領選挙の結果について、次のように指摘しています。

① 『トランプの4年間のハラハラ・ドキドキが終わって、もう誰も「アメリカの使命」とか「アメリカのグローバルな責任」とか、「アメリカは例外だ」ということを言わなくなればいいと思う。アメリカはこれからは国内のことに集中し、自分たちが他の国と変わりないのだということを受け入れ、自分たちを他の国の模範として押し付けたがるイデオロギー的性癖を抑制すべきだ。健全な孤立主義によって自国の市民が自分たちの違いを、できれば平和的に、解決することこそアメリカが世界に贈ることができる最も偉大なプレゼントになるだろう。私たちは長い間、息抜き、つまり米国を気にせずにいられる時を必要としてきた。』

② 『あまり元気の出るコメントではないが・・・

白人は、米国の有権者の約65〜70パーセントを占めている。調査によると、投票した白人有権者の57%(女性の56%、男性の58%)がトランプに投票した。・・・白人の間でのトランプへの支持は2016年と比べてほぼ同じである。白人の間の連帯は依然として不気味なほど強い。20-30年後にはマイノリティーの人口の合計が白人の人口と並ぶようになる。その中で白人のナショナリズムは衰退するのでなく、拡大するだろう。長年にわたって米国の政治の中では階級対立に代わって人種や民族間の対立が熱い裂け目になってきた。ジェノサイドと奴隷制は合衆国の建国の支柱であり、その遺産は簡単には洗い流せない。しかし、その遺産を克服する唯一の方法は、それに対して非妥協的に闘いつづけることだ。そしてそれこそアメリカ人がするべきことであり、世界の他の国々にあれこれと指図する前にするべきことである。』

共和党と民主党の争いよりももっと深い背景、そして起こっている大きな変化に注目したいと思います。

会場はひと・まち交流館になります。ぜひご参加ください。

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グローバル・ジャスティス研究会 11月の企画
分裂するアメリカ、つながる抵抗 ~ 大統領選挙後のニューヨークからの報告
(インターネット中継)

11月21日(土) 18:30~21:00
ひと・まち交流館京都 第4会議室(3階)
報告:大竹 秀子さん
ニューヨーク在住、ライター、Stand With Okinawa NY (「オキナワと共に」ニューヨーク)のコーディネーター

アメリカの大統領選挙は民主党バイデン候補の当選が確定し、心配されたトランプ現大統領陣営の抵抗もほぼ封じられ、最悪のシナリオが回避されそうです。

これは世界にも例がない時代錯誤の選挙人制度にもかかわらず、若者と黒人・マイノリティーの声を選挙に反映するために奮闘した学生や市民の草の根の運動の勝利です。

トランプ政権の下、BLM運動、#MeToo運動、移民への支援、気候危機への対策、銃規制、奨学金の返済免除などの運動がアメリカを変えてきたことが、高い投票率と若者・マイノリティーの間でのバイデン候補への高い得票率に反映されています。

その一方で、トランプ現大統領が予想を超える7000万票余りの支持を得たことに、分裂するアメリカ社会の深刻な状態も反映されています。

バイデン候補は勝利宣言の中で「トランプ支持者との融和」を提唱しましたが、白人優位主義、奴隷制以来の人種差別をそのままにして、融和がありえるのでしょうか?

大きな期待の中で就任したクリントン政権やオバマ政権の無残な結末と失望を経験し、その教訓に学んだ左派の人たちは、これからが本当の闘いであることをはっきりと意識しています。

深刻な分断と対立の中で社会的連帯を求めるアメリカの新しい動きについて大竹秀子さんと一緒に考えましょう。

参加費:500円
*割引希望の方は受付で遠慮なくお申し出ください
*換気と密集回避には十分に注意をしますが、体調や生活上の対人接触の条件等をご自分で判断し、無理のない範囲でご参加ください。
*化学物質の影響によるさまざまな疾患を訴えておられる方がいます。当日は柔軟剤、整髪剤、制汗剤、香水などの使用をなるべく控えるよう配慮をお願いします

《ひと・まち交流館京都》
京都市下京区西木屋町通上ノ口上る梅湊町83番地の1 (河原町五条下る東側)
★電車:京阪・清水五条駅下車8分 地下鉄烏丸線・五条駅下車10分
★バス:市バス4・17・205号系統「河原町正面」下車
主催:グローバル・ジャスティス研究会
    080-2742-2590

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