アン・ライト「北朝鮮との和平のために、バイデンは米韓軍事演習を終結しなければならない」

北朝鮮との和平のために、バイデンは米韓軍事演習を終結しなければならない
バイデン政権が3月に米韓合同軍事演習を実施することを選択した場合、北朝鮮(朝鮮民主主義共和国)との外交の展望が阻害される可能性がある。

アン・ライト
「トゥルースアウト」紙
2021年1月27日

私は退役した米陸軍大佐として、また40年の経験を持つ米国の外交官として、米軍の行動がどれほど戦争につながる緊張を悪化させるかをよく知っている。だからこそ、私が1メンバーである「平和を求める退役軍人」(VfP)は、米国と韓国の数百の市民団体と共に、バイデン政権に対して3月に予定されている米韓合同軍事演習の中止を求める声明に署名した。

年次米韓合同演習は長年にわたって、その規模と挑発的な性質のために、朝鮮半島における軍事的・政治的緊張の高まりの引き金となってきた。この軍事演習は2018年以来中断されているが、在韓米軍司令官のロバート・B・エイブラムス陸軍大将は合同軍事演習の完全再開を再度提案している。米国と韓国の国防相も合同演習を継続することに同意しており、バイデン政権の国務長官に指名されたアントニー・ブリンケンはこの演習の停止は間違いだったと述べている。

ブリンケンは、これらの合同軍事演習が緊張を高め北朝鮮による行動を誘発したことを認めるのではなく、演習の停止は北朝鮮の宥和政策だとして批判した。そしてブリンケンは、トランプ政権の北朝鮮に対する「最大限の圧力」作戦や、数十年にわたる米国の圧力戦術の失敗にもかかわらず、北朝鮮の非核化を達成するために必要なのは一層の圧力であると主張している。ブリンケンはCBSのインタビューで、「(米国は)北朝鮮が交渉の席に着くよう強制するために、本当の経済的圧力を強化すべきだ」と述べた。

残念ながら、バイデン政権が3月に米韓合同軍事演習を実施することを選択した場合、近い将来における北朝鮮との外交の展望が阻害され、地政学的緊張が高まり、朝鮮半島における戦争を再点火する危険があり、それは壊滅的な結果をもたらすだろう。

1950年代以来、米国は軍事演習を北朝鮮の韓国への攻撃を阻止するための「力の誇示」として活用してきた。しかし、北朝鮮から見れば“Exercise Decapitation (斬首刑の執行)”などと名付けられたこれらの軍事演習は、自国政府の転覆のリハーサルのようである。

これらの米韓合同軍事演習では核兵器を投下できるB-2爆撃機、原子力空母、核兵器を装備した潜水艦が使用され、長距離砲やその他の大口径の砲弾が発射される。

したがって、米韓合同軍事演習を中止することは、待望されている信頼醸成のための措置となるだろうし、北朝鮮との交渉を再開するのに役立つ可能性がある。

世界が切迫した人道的、環境的、経済的危機に直面しているとき、米韓合同軍事演習はまた、医療や環境の保護などの提供を通じて真の人間の安全保障を実現するために絶対に必要な資源を取り上げる。これらの合同演習は、米国の納税者に数十億ドルの費用を課し、韓国の地元住民に取り返しのつかない損害と環境への損害を引き起こしてきた。

あらゆる面で、朝鮮半島で続いている緊張は膨大な軍事費を正当化するために使用されてきた。北朝鮮はGDPに対する軍事費の割合では世界第1位だが、総額では韓国と米国は防衛のためにはるかに多くの予算を使っており、米国の軍事費は世界第1位(7,320億ドル)であり、2位以下の10カ国の合計額を上回っている。韓国は10位(439億ドル)である。それに対して北朝鮮の総予算は、韓国銀行の推定で84億7000万ドルにすぎない(2019年)。

最終的に、この危険で高価な軍拡競争を止め、新たな戦争の危険を取り除くために、バイデン政権は直ちに、北朝鮮との緊張を緩和するために、紛争の根本原因である70年に及ぶ朝鮮戦争の解決に取り組む必要がある。この戦争を終わらせることが、朝鮮半島における永久的な平和と非核化を実現する唯一の道である。

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